masa02-5 <昌宜戦記> 〜外伝 房良の章〜 パロディ5(特殊)
やっぱりあの方はこの世界でも妖●・●け物のようです(笑)
しかも一人だけ記憶もあるよう・・・
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見つからないようにそっと出て
分かれ道を右へ。
どちらへ向かっても、きっと一緒。
<昌宜(まさよし)戦記> 〜外伝 房良の章〜 パロディ5
目覚めた時、総司は布団に寝かされていた。
(ここはどこだ?)
私はあの時、影によって倒れたはず。
しかし、今いる場所は先ほどの沼ではない。
「目覚めたのかい?」
「・・・あなた誰です」
殺気を放つが動じない者を不審に思いつつ
危害を加えられたのではなく
助けられたのだとわかり一応礼を言った。
警戒はしているが。
「ありがとうございました」
「いやいや、礼には及ばないよ」
なにせやってもらいたい事や聞きたいことがある
そう思い沖田に飲み物を勧めたが飲まない。
「・・・この色の飲み物はちょっと」
「では団子はどうだい?大福もあるよ」
「いただきますっ♪♪」
総司にとって甘味の前では警戒も無意味だった・・・
大好物でもちょっとは警戒してほしいものである。
飲み物を飲まない時はあせったが
この世界でも甘味馬鹿でよかった。
団子や大福を用意しておいたのは正解だった。
「さて、そろそろ効いてきたかな」
「・・・なにがです?」
「ね、眠くならないのかい?」
「あぁ・・・そういえば・・・」
「(よかった)そうそう、お願いがあるのだが」
「なん、で・すか・・・」
「君の諱を知りたい」
「『房良』・・・ですよぅ」
眠い。まだ団子が食べたいのに。
ああ、まだ大福も食べてない。
諱なんてどうでもいいことを聞かれるより、甘味・・・
「そ、それで清三郎はやはり君の下にいるのかい?」
「・・・」
「沖田君?沖田っ・・・この黒ビラメめぇ〜っっっ」
肝心なことを聞く前に寝やがった!
くそっ、どいつもこいつも役立たずだ。
「私としたことが汚い言葉を使ってしまった」
まぁいい。まだまだ時間はあるのだから。
お楽しみはこれからだ。るんっ♪
「内海、そこにいるんだろう?」
「はい」
「このヒラメが海に逃げ出さないよう見張っておけ」
「・・・承知しました」
伊藤はその場を去った。
内海は本当にこの人が私の上司でいいのだろうかと
考えながらも職務を全うする事にした。
それにしても近藤の名を聞いた時、まさかとは思ったが
こうも以前の世の記憶通りの人物が現われるとは。
−−これならば私の思い通りに物事が運びそうだ−−
永遠の命と愛しい者に囲まれた生活。
薔薇色の人生が謳歌できそうだね。
「もうそろそろ土方君ともお目にかかれるようだし」
お風呂にでも入っておいたほうがよいかなっ♪と思う辺り
この人物の脳は明らかに虫が湧いているに違いない。
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