ss01 あなたのいない日
なんとなく一言目が思いつき、そのまま書き進めた処女作です。
よくあるネタな気がしますが初めて書いたものということで
お許し頂ければよいのですが。
<あなたのいない日>「今日は神谷さんがいないのですね・・・」
こういう時はなぜか独り言が増える。
昔はどうだっただろう?
そんなことを思いながら副長室へと向かう。
スパンッ「土方さぁ~ん」
「総司、部屋に入る時は先に一声かけてからにしろっ!」
そう言いながらも部屋にいることを許してくれる。
「優しいですね、鬼副長♪」
「ばかやろう!!そんなこと言うなら出てけ!仕事の邪魔だ」
「だって、暇なんですもん」
「俺は暇じゃねぇ」
こんなやり取りはいつものこと。
しかし今日はそれだけではなかった。
「寂しいなら女の一人や二人、作りゃいいじゃねえか」
嫌な話の流れになったと思い
「土方さんのようにもてないですからね」
とはぐらかしてみるが
「そういうことじゃねぇだろ」と切り返される。
これは逃げるしかないと思い
「あぁ、そういえば用事を思い出しました」
と部屋から出ようとするが
こういう時の土方さんは放してくれない。
「だいたいなぁ。四六時中、神谷とばっかりいるから」
「そんなことないですよ」
「そんなことないこたぁないだろ。こないだだって」
「甘味スキスキ仲間なんですって」
「そんなんだから、念友だと噂されるんだろうが!」
「別にそんな噂どうでもいいです」
「どうでもよくないだろう!!」
「じゃあ失礼しますね」
逃げ出すように部屋を後にした。
「まったく土方さんもこういう話になるとしつこいんだから」
また独りになったとたんブツブツと言ってる自分がいた。
「本当に早く帰ってこないですかね・・・」
神谷さん。
あなたがいないとなんだか
隣がすぅすぅとして落ち着かないんです。
私は心配のし過ぎなのでしょうか?
早く帰ってきてください。
そして甘味でも食べに行きましょう。
ねぇ、神谷さん。
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