masa02-1 <昌宜戦記> ~外伝 房良の章~ パロディ1(特殊)
はいっ新しい連載開始です♪
映画『ゲド戦記』のパロディを『風光る』メンバーで
という前回のコンセプトはそのままに、コメディのつもりです。
シリアスシーンがありますが(笑)
もちろん今回も映画のネタばれ有りのため
『ゲド戦記』をこれからご覧になる人は見ないほうが・・・。
今度は『風光る』キャラ先行に書くので
『ゲド戦記』の話の流れからは外れるかもしれません。
私は彼に出会ったことでやっと
生きることができたのかもしれません。
<昌宜(まさよし)戦記> ~外伝 房良の章~ パロディ1「それでですね~近藤先生が助けてくれて・・・」
「沖田先生!」
この話を聞くのはもう何度目か
沖田が近藤を尊敬し、慕っているのは分かるが
こう度々聞かされては耳タコである。
「もうわかりましたからいい加減にしてくださいっ」
「えぇー!もっと聞いてくださいよぉ~」
この男はなんなんだろうか?
自分を助けてくれた時の印象とはかなり違う。
「だ・か・らーーー!
何で助けてもらった命を大切にしないんですっ」
「・・・」
「命を粗末にする人なんて、大っ嫌いですっ!!!」
これだけ言ってもまとわりついてくる。
本当にこの人はよくわからない。
「またあの歌、歌ってくれますか?」
「・・・」
「聞きたいんです」
歌を聴いた時、父を殺したことを話した。
そのことをこの子はどう思っているのだろうか?
なぜ私はあんなことをしてしまったのか
今でもよくわからない。
「王子を見かけませんでしたか?」
女官の藤堂が王に声をかけた。
「いないのか?」
「王であるぱっつあんは気にしなくていい」
「左之子王妃・・・」
「国民のことだけ考えてくれ」
「わかった」
「平助もぱっつあんを煩わせるな」
しかしその後、王は王子に斬られ
魔法で鍛えた剣を奪われることとなる。
「いってえー! 総司っ!!なにするんだよ」
「ごめんなさ~い、永倉さんっ」
「あれからお団子もおいしくないし・・・」
沖田の中のものさしは、甘味がうまいかで決まるようだ。
--なんだか迫ってくるものを感じるんですよね--
そういえば近藤先生が妙なことを言ってましたっけ。
「竜が竜を襲っているところを見た」
「竜・・・ですか?」
「西海域の果てに棲む竜が、なぜ人間の世界に?」
「世界の均衡が崩れてきているのだよ」
「・・・」
「だから街がおかしくなり、人が狂う」
「総司?」
「私には難しい話はわかりません」
でも、近藤先生が均衡を保ちたいのなら
私はそれについていくだけです。
「まだ剣は抜けないのか?」
「はい」
なぜ抜けないのだろうか?沖田は不思議でしょうがなかった。
しかもその剣は今、手元にない。
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