hana02 <花香る季節>始まりの予感(土セイ)(ネタ)
<花香る季節>の第2話です。
『土→セイ』な感じで書いてみました。
妄想炸裂(笑)
ここのところネタばればっかり・・・
<花香る季節> 2.始まりの予感こんな夜中に何の声だ?
井戸のほうから聞こえるな。
「神谷か?」
「ぐすんっ・・・あ・・・ふ、副長?!」
「どうした」
なんでもないと立ち去ろうとする清三郎を引き寄せ
「いいから泣ききっちまえっ」
そう言うとさらに抱き寄せ胸を貸す。
「それで、なにがあったんだ」
「・・・」
「なんだ言えねぇのか」
(どうせ総司のことなんだろう?)
「・・・」
「お前はよくやってる あいつは心配しすぎなんだ」
「今日は優しいんですね」
「ばかやろう、鬼が優しくてどうする。貸しだ貸しっ」
そう言いながら涙を拭ってやる。
この前、枝にデコをぶつけた時も軽くて柔らかく
女子のようだと思ったが、今日はよい香りまでする。
--こいつは男だぞ--
俺は衆道は嫌いなんだ。
いくらこいつが女っぽくなったって、男だ男!
そう自分に言い聞かせるが、段々と顔が赤くなっていく。
「も、もう大丈夫か」
「はい。ご迷惑をおかけしました」
「しかし、こんなに泣くなんてやはり童だな」
なんとかいつものようにからかうと
「さっさと寝ろ」と言い、自分も部屋へ引き返す。
少しでもそんな気になるなんて俺もヤキが回ったか・・・
そんな二人を遠くから見つめる目にも気づかず。
PR