masa01-2 <昌宜戦記> ~外伝 房良の章2~(特殊)
今日も暑いですね・・・夏だからしようがないけど(笑)
土日は花火大会とお墓参りへ行って出かけていた為更新できず。
『ゲド戦記』風光るバージョン シリアス編続きです。
相変わらず、映画ネタばれですのでお気をつけください。
<昌宜(まさよし)戦記> ~外伝 房良の章2~夜、私は不意を衝かれ人狩りに捕まり奴隷となった。
剣も手元にない。
--このまま追いつかれて、死ぬのかもしれない--
「こんなところにいたのか、総司」
「・・・近藤先生」
追いついたのは、魔法で探してくれた近藤だった。
そのまま彼の知り合いの家まで連れられて行く。
「お里、私だ」
「・・・ま、さよし様?」
「夜遅くにすまん」
その夜、近藤と沖田は里の家に泊まることになった。
同じ夜、上司の魔術師である芹沢に報告をする新見。
「奴隷が逃げました」
「それで全員捕まえたのだろうな?」
「いえ、一人だけまだ」
「なぜじゃ!」
「近藤という魔術師がかかわっているようで」
そして朝。
沖田が出会ったのはあの時の少女だった。
「命を粗末にする人なんて、大っ嫌いですっ!!!」
それがあの時の
そして今も拒絶する理由だった。
昼、近藤を探しにあの時の人狩りがやってきた。
街へ行ったという里に
隠し立てしてないだろうな!と迫る新見だったが
真実と知り街へと向かった。
人狩りが来たことで今までの事情を知った里。
「清三郎は、親兄弟を何の理由もなく切られ
火事でなにもかも無くしてしもたの」
「お里さん」
「あの火傷の跡は、その時のやし」
「・・・」
「だから許したって?」
「すいませんでした」
夕飯ができたのでを清三郎を呼んできてほしいと
里から頼まれ、裏山へ向かった沖田。
清三郎が歌っている。
『・・・心を何にたとえよう 一人道行くこの心
心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを・・・』
沖田の目からは
涙が出ていた。
--もう涙なんて出ないと思ってたのに--
「神谷さん」
「どうして泣いているんですか?」
「私は王である父の歳三さんを殺しました」
「・・・」
「そして剣を奪い逃げてきたのです」
もうここにはいられない
見つからないようにそっと出て
分かれ道を右へ。
どちらへ向かっても、きっと一緒。
そして、ついに
--影に・・・追いつかれた--
私は逃げて逃げて
倒れてしまった。
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