今日も暑いですね・・・夏だからしようがないけど(笑)
土日は花火大会とお墓参りへ行って出かけていた為更新できず。
『ゲド戦記』風光るバージョン シリアス編続きです。
相変わらず、映画ネタばれですのでお気をつけください。
<昌宜(まさよし)戦記> ~外伝 房良の章2~
夜、私は不意を衝かれ人狩りに捕まり奴隷となった。
剣も手元にない。
--このまま追いつかれて、死ぬのかもしれない--
「こんなところにいたのか、総司」
「・・・近藤先生」
追いついたのは、魔法で探してくれた近藤だった。
そのまま彼の知り合いの家まで連れられて行く。
「お里、私だ」
「・・・ま、さよし様?」
「夜遅くにすまん」
その夜、近藤と沖田は里の家に泊まることになった。
同じ夜、上司の魔術師である芹沢に報告をする新見。
「奴隷が逃げました」
「それで全員捕まえたのだろうな?」
「いえ、一人だけまだ」
「なぜじゃ!」
「近藤という魔術師がかかわっているようで」
そして朝。
沖田が出会ったのはあの時の少女だった。
「命を粗末にする人なんて、大っ嫌いですっ!!!」
それがあの時の
そして今も拒絶する理由だった。
昼、近藤を探しにあの時の人狩りがやってきた。
街へ行ったという里に
隠し立てしてないだろうな!と迫る新見だったが
真実と知り街へと向かった。
人狩りが来たことで今までの事情を知った里。
「清三郎は、親兄弟を何の理由もなく切られ
火事でなにもかも無くしてしもたの」
「お里さん」
「あの火傷の跡は、その時のやし」
「・・・」
「だから許したって?」
「すいませんでした」
夕飯ができたのでを清三郎を呼んできてほしいと
里から頼まれ、裏山へ向かった沖田。
清三郎が歌っている。
『・・・心を何にたとえよう 一人道行くこの心
心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを・・・』
沖田の目からは
涙が出ていた。
--もう涙なんて出ないと思ってたのに--
「神谷さん」
「どうして泣いているんですか?」
「私は王である父の歳三さんを殺しました」
「・・・」
「そして剣を奪い逃げてきたのです」
もうここにはいられない
見つからないようにそっと出て
分かれ道を右へ。
どちらへ向かっても、きっと一緒。
そして、ついに
--影に・・・追いつかれた--
私は逃げて逃げて
倒れてしまった。
長いままじゃと思って区切ってUPすることにしたのですが
当初、3つぐらいなはずが終わらない・・・
少しずつの更新になりますがご勘弁ください。
相変わらず、映画『ゲド戦記』ネタばれです。
<昌宜(まさよし)戦記> ~外伝 房良の章3~
目覚めた時には知らないベッドの上だった。
「わしは、芹沢鴨じゃ」
「私は、なぜここにいるのでしょう?」
「わしが助けた。もう影は追ってこない」
ノドが乾いたろう・・・と飲み物を渡す芹沢。
しかし、それは麻薬だった。
「お前に協力してほしいことがある」
(頭がぼーっとする・・・考えることが、できない)
「お前の諱(いみな)はなんだ?」
『・・・か、ね・・よし』
街から戻ってきた近藤に神谷は
里が連れ去られたと伝えた。
「総司はどうした?」
「探したのですが見つからないのです」
「会ったらこれを渡してほしい」
近藤は神谷に沖田の剣を渡すと
新見によって連れ去られた里を取り戻すため
芹沢の館へ向かった。
「お里を返してほしい」
「戦って勝てたらな」
「では降りて来い」
「戦うのはわしではない」
「・・・総司! どうしてここに」
諱を知られたことによって操られる沖田。
あれほど慕っていた近藤を襲ってしまう。
「総司、死を恐れるな」
「・・・」
「永遠に生き続けることは、ずっと死ぬことを一緒だ」
近藤は捕まってしまった。
里と同じ牢で朝を待つ近藤。
神谷は沖田を探していた。
そこへ現れる沖田と思われる人影。
まるで「ついてこい」と言わんばかりに
先へ先へと進んでいく。
追いかけて行くと、ある館の前で止まった。
「沖田先生、これ」剣を差し出す。
「ここから先、私は行けません。私は沖田の影です」
「影?」
「元は光でしたが、追い出され影になりました」
「・・・」
「あなたに私の諱を授けます」
「私に?」
「あなたなら取り戻すことができると思うから」
影は神谷と共に。
沖田は一晩中考えてた。
そこへ警備の目を盗み、清三郎が剣を持ち現れる。
「近藤局長とお里さんを助けて」
「・・・私には無理です」
「沖田先生なら、できますっ」
「・・・守りたいのに」
「大事な人なんでしょう!」
--私が一緒に参ります『房良』--
「なぜその名を?」
「先生の影から伺いました」
神谷は影から託されたことを話した。
「私の諱は『セイ』」
『セイ』
私は神谷さんを抱きしめた。
私は影を受け入れる・・・
そして剣を持ち、神谷と共に部屋を飛び出した。
やっと最終回です。
しかし、ゲドネタでもう一連載書きます。
というかUPしてないけど、もう書いてます。
映画『ゲド戦記』風光るバージョン シリアス編
どうぞお楽しみください。
<昌宜(まさよし)戦記> ~外伝 房良の章4~
「先生!あそこっ」
「神谷さん、行きますよ!!」
私達は処刑が行われようとしている塔へと向かった。
「待ちなさい!」
「総司!」「沖田はんっ」
「わしを助けてくれるんじゃなかったのか『房良』」
「うっわぁ・・・」
「沖田先生!」
「大、丈夫です」
操られそうになる。
しかし、気を整えると沖田を纏うものが変わった。
--そしてついに、抜けないはずの剣が、抜けた--
昼の行灯から凍える月へ
「凍える月のようじゃな」
「近藤先生を死なせません」
「しかし、わしはどうしても永遠の命がほしい」
そう言うとあっという間に神谷を抱え走り出す。
「神谷さんっっっ」
「先生ーーー!」
近藤と里を助け、すぐさま芹沢を追う沖田。
「わしは、わしは永遠の命を手に入れ・・・」
「そんなこと望んじゃいけない!」
「皆に認められる大魔術師に・・・」
「や・め・て・・・」
芹沢が黒い影に飲まれていく。
それを止めようとする神谷の喉に芹沢の腕が食い込む。
「やめろーーー!!」
神谷の命の火が尽きた・・・
その瞬間っ
まぶしい光と共に神谷の中の竜が目覚めた。
「闇に帰りなさい」
「嫌だあああぁーーーーー!!!」
芹沢は闇へと還っていった。
と同時に建物が崩れていくっ。
『セーーーーーイッッッ!!』
神谷は竜へと変わり、沖田を乗せ、飛んだ。
「総司と神谷君は大丈夫だろうか?」
「あの二人なら大丈夫でっしゃろ」
(なんせ一緒にいるんやから)
近藤と里は芹沢の館を後に家へと帰った。
『セイ』
沖田は竜となった神谷を見つめる。
人へと戻る神谷。
沖田と神谷も里の家へと帰る。
その後、私は近藤先生と神谷さんに
国へ戻り皆にすべてを話し終わったら
必ずまたここへ戻ってくると約束した。
--私の旅は終わったのかもしれない--
しかし世界の均衡はいつ戻るのか・・・
---
昌宜は近藤勇、房良は沖田総司の諱(実名)。
『ゲド戦記』のあらすじチックに終わってしまった(自爆)
表現力のなさを痛感しました。
<キャスト>
アレン・・・沖田総司『藤原房良』
テルー・・・神谷清三郎『富永セイ』
クモ・・・・芹沢鴨
ウサギ・・・新見錦
テナー・・・里
国王・・・・土方歳三
ハイタカ(ゲド)・・・近藤勇『藤原昌宜』
はいっ新しい連載開始です♪
映画『ゲド戦記』のパロディを『風光る』メンバーで
という前回のコンセプトはそのままに、コメディのつもりです。
シリアスシーンがありますが(笑)
もちろん今回も映画のネタばれ有りのため
『ゲド戦記』をこれからご覧になる人は見ないほうが・・・。
今度は『風光る』キャラ先行に書くので
『ゲド戦記』の話の流れからは外れるかもしれません。
私は彼に出会ったことでやっと
生きることができたのかもしれません。
<昌宜(まさよし)戦記> ~外伝 房良の章~ パロディ1
「それでですね~近藤先生が助けてくれて・・・」
「沖田先生!」
この話を聞くのはもう何度目か
沖田が近藤を尊敬し、慕っているのは分かるが
こう度々聞かされては耳タコである。
「もうわかりましたからいい加減にしてくださいっ」
「えぇー!もっと聞いてくださいよぉ~」
この男はなんなんだろうか?
自分を助けてくれた時の印象とはかなり違う。
「だ・か・らーーー!
何で助けてもらった命を大切にしないんですっ」
「・・・」
「命を粗末にする人なんて、大っ嫌いですっ!!!」
これだけ言ってもまとわりついてくる。
本当にこの人はよくわからない。
「またあの歌、歌ってくれますか?」
「・・・」
「聞きたいんです」
歌を聴いた時、父を殺したことを話した。
そのことをこの子はどう思っているのだろうか?
なぜ私はあんなことをしてしまったのか
今でもよくわからない。
「王子を見かけませんでしたか?」
女官の藤堂が王に声をかけた。
「いないのか?」
「王であるぱっつあんは気にしなくていい」
「左之子王妃・・・」
「国民のことだけ考えてくれ」
「わかった」
「平助もぱっつあんを煩わせるな」
しかしその後、王は王子に斬られ
魔法で鍛えた剣を奪われることとなる。
「いってえー! 総司っ!!なにするんだよ」
「ごめんなさ~い、永倉さんっ」
「あれからお団子もおいしくないし・・・」
沖田の中のものさしは、甘味がうまいかで決まるようだ。
--なんだか迫ってくるものを感じるんですよね--
そういえば近藤先生が妙なことを言ってましたっけ。
「竜が竜を襲っているところを見た」
「竜・・・ですか?」
「西海域の果てに棲む竜が、なぜ人間の世界に?」
「世界の均衡が崩れてきているのだよ」
「・・・」
「だから街がおかしくなり、人が狂う」
「総司?」
「私には難しい話はわかりません」
でも、近藤先生が均衡を保ちたいのなら
私はそれについていくだけです。
「まだ剣は抜けないのか?」
「はい」
なぜ抜けないのだろうか?沖田は不思議でしょうがなかった。
しかもその剣は今、手元にない。
パロディ編、まだまだ続きます。
3ぐらいで終わらせるつもりでしたが
ものすごく長くなりそうな予感・・・
近藤には二度も助けてもらった。
あのままでは食われていた。
あのままでは奴隷だった。
<昌宜(まさよし)戦記> ~外伝 房良の章~ パロディ2
逃げた沖田を探す者がいた。
「兄上ぇ~」
「十貫減るまで兄上と呼ぶなと言っただろっ」
「奴隷を逃がしてしまいました・・・」
仕事の一つも満足にできないのか。
まったくもって美しくない。
「手がかりは?」
「近藤という魔術師です」
近藤?ということはあの者がそばに・・・
「近藤を探し出せ」
翌日の昼。
兄に近藤を探すように言われ
三木は街はずれまで来ていた。
近くを通りかかった者に
「この近くで余所者を見なかったか?」
と聞いたところ、この先の家に二人組の男がいるらしい。
しかしその家に着いてみると女と若い男しかいなかった。
「ここに近藤という男はいるか?」
「名乗らんものに教える必要はないな」
「・・・」
この家の女主人か?
綺麗な顔なのに性格がキツイ女だ。
「まぁいい、教えてやろう。近藤さんは街だ」
「・・・土方さん」
「本当か?」
「うそを教えなくてもあの人は強いからな」
大丈夫だろ、ぜんぜん問題ない。そう言うと
とっとと帰ってくれと追い出された。
三木は街を探したが近藤を見つけることができなかった。
このままでは兄にまた叱られると思い、再度土方の家へ。
昼間いた男はいない。
女が扉から出てきたところを取り押さえ、捕まえる。
「土方副長っ」
「神谷は家に入ってろ!」
(か、かわいい♪・・・神谷と言うのか)
二人とも屋敷まで連れ帰りたいところだが伝言役がいる。
三木は神谷を縛り上げ、土方を預かったことを
近藤に伝えろと家を後にした。
なぜ、なぜこんな時にあの人はいないのか?
昼はあんなに散々まとわりついて話しまくり
勝手に歌まで聞いていたぐらいなのに・・・
何とか起き上がり外へと向かう。
そこへ近藤が帰ってきた。
「なにがあったんだ!?」